リストラ後の彼
数年前に自分の部下で移動後にリストラという彼.
退職した彼は明くる年の年賀状に職業訓練校や自動車学校に通い,無職を楽しんでいた様子でした.勤めている自分をいくらか馬鹿にしていたかのよう.いつか移動になりますよ.いつかリストラですよ.
昨年の彼の年賀状は取得した資格を発表してくれました.昨年は就職活動に頑張るとの事.自分には移動になっていないのかとの事.まだまだ希望があり明るい様子でした.
今年の年賀状は,彼は無職であることを恥じていました.年老いた両親に世話になっている事を告白していました.
彼は落ち込んでいるでしょう.彼が資格でなく性格や協調性,もしかすると精神年齢.彼が偏屈で無能であることは自分も知っていました.彼が子供だから大人としての高齢者向け仕事に就けるプライドではないでしょう.
10歳年上の彼を育てるにはもう遅すぎました.元の上司も言うことだけを聞いてくれるなら,育てることを拒否している.いや元の上司は以前書いたように部下の育成に力を注がなかったし,統率力もなかったからなぁ.
人はいつまでも勉強していくことが出来ると信じています.人はいつまでも向上心を持ち続けることが出来ると信じています.しかし,人は落ち込む事もあります.深く落ち込む事もあります.誰かに引き出して欲しいように.自分で上がる事が出来ないと思うように.
50歳を超えた彼は就職できるか.自分が知っている彼ではなく成長した彼は就職できるか.
祈ります.信じてはいません.現実は厳しい.リストラ後の自殺者は増えていき,それは社会現象です.この中に彼が含まれないように.そう願っています.自分の力及ばず自分のせいでもあるかのよう.それは将来の自分であるかのよう.
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