東京物語
レンタルビデオでDVDを見つけて,借りた.さすがにこのタイトルは他のプログでも多く取り上げられていて,トラックバックは出来ない.
俺は最初に映画で見た.映画館だ.泣かなかった.次に何かのテレビで録画したのを見た.何度も泣いた.不思議だ.内容とか経緯とか覚えているから,次に泣くのを俺が覚えていたからだな.
この映画は不思議で,ほかの小津作品と比べて一番ではないのに,これだけ特別.
主演の女優でも男優でもなく.作品の流れが絶妙である.微妙である.父親は要らないのかな.父母は今の俺の生活に必要では無いかな.というのを突きつけられる.夫婦でさえ片側を亡くして,妻を亡くして,平然としている.外側に向けてのことだが.
過去を見に行く.子供たちに感謝を述べて妻は先に逝く.過去を見て満足したわけではないだろうが,結果,亡くなる.子供たちは自分の生活があるから,母の立場に立たない.この杉村春子はすごいよ.で,元の生活に戻る.一番下は香川京子ちゃんかな.怒るんだよね.でも,子ではない原節子はそういうものだと諭すんだよね.
小津監督はすごいね.今のドラマでこの原節子では終えないよ.昔でよかったし.今観てもそうだった.
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