怖い話後編
怖い思いした話.
数年前.3階建ての2階で寝ていました.一人で寝ていました.夏でした.クーラーを付けて真下で寝ていました.扉は頭の上です.
夜中,扉を開けた音.子供は小学校に入る前の頃かな.子供だと思った.子供は俺を呼んでお茶の催促をするだろうと思ったのだけれど,子供は俺の布団の周りを2周歩いたかな.ゆっくり.
あれっ.子供ではない.誰?
と思ったら,俺の頭の上で止まった.扉と布団の間.そうしてしばらく時間がたつと,俺の顔の前,俺は目を閉じていたのだが,息がした.女性だ.
ぞっとした.背筋に何かが走った.しばらくすると気配が消えた.そっと目を開けて扉を見るとしまっている.再び寒気.でも眠った.
朝に思い出すと,妻の祖母が危篤だったかな.昏睡かな.死ぬ前ではなかったかも知れないが憶えていない.どうだったろう.たぶん彼女だ.会ったことが一度ある.
妻は3階で寝ていたから,妻のところに行ったかとたずねたら知らないと.でも怖いので2階では寝ないだって.
本当のところ.女性は違うのかも知れない.家を間違えたかも知れないし.もしかしたら俺の祖母だったのかも知れないな.
祖母というのは,年老いた歩き方だったように後に感じたからだ.息が女性だったが匂いはなかった.じゃあどうして女性だと感じたんだろう.
というのが,俺が一度だけ霊体験の怖い思いをした話だ.
« 怖い話前編 | トップページ | 走り出せ走り出せ »
« 怖い話前編 | トップページ | 走り出せ走り出せ »
コメント