産業機器の通信について
俺は賢いとか専門にしているわけでないので,本当に高卒が工場に来たり,大卒でも研修期間だったりして教えることなんだけれど.
産業機器において計測機と制御に関しての通信.
普通にアナログが安心なので,4~20mAとか1~5Vとかを使います.計測側のセンサが0%で4mAと1Vを出力.100%で20mAと5V.電圧の方が簡単なのですが,伝送距離の電圧降下が心配になるので電流を使うことが多くなります.
さて,デジタルの場合ですが,主流はBCDになります.桁パラレルで必要な桁数を16信で送ります.もちろん桁シリアルも使われることがあります.必要な桁数と桁分の4本の信号で結線が多くなります
これらの信号は変換器も使えますので,アナログをデジタルに,逆にデジタルからアナログに変換することも可能.
これらの場合は計測センサから制御板に返す信号ですので,制御に関しては別の信号を使います.
さて,普通にパソコンを使用するとかの場合.USBやイーサでも構わないしあり得るのですが.工場についてはノイズが心配になるので,細かい操作は別にして従来からの安心を重視する方があります.
通常にGP-IBが従来の本流でした.でしたじゃないか.今も使われます.この規格を考えたのは,パソコンでも計測器でも有名な会社です.
で,パソコンなんだからRS-232Cで構わないのですが,これは昨今のパソコンには使われていないことが多くなってきました.
とにかく有線の方が工場的に安心が出来ますし,結線も簡単です.
例えばRS-422とかRS-485もありになります.
これらはパリティという通信の間違いや誤りを検出するのに役立ちますし.制御側からも強く安心できます.もちろんこれらも変換器を使うことは全然ありです.
設定がありますので,間違いなどのトラブルが起こっても修正は可能ですので安心が出来ます.
みたいなことを新人に教えているのかな.
こういうのって,通信の専門の人が書くのと違うのだろうな.イメージで間違ってないと思うよ.
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こういう技術屋の仕事は、まずは実践して手で覚えて、あとから理屈を理解するのが一番早いし確実です。
僕も通信とか制御系は専門外ですけれど、一応技術屋の端くれなので…。学歴とかはまったく関係ないですね。
RS-232C は最近のパソコンにはないですか…。時代を感じます。
コメントサンキ.
工場で製品を見るとか動かすだけだから,理屈はあまりいらないんだけれど,使っているんだから興味がわくでしょ.
新人とかなら本当に理屈はいらなくて動いていますですむんだけれど,動いていないとかなら理屈が必要になったり,メインルーチンに割り込み制御が入ったり,その優先順位とかで,考えないといけないんです.
でも下位の物理層が一番トラブルなんですけれど.
投稿: あゆざかけい | 2007/10/20 11:11